皆さんこんにちは。
カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんです。
皆さんの中に、心理カウンセリングを受けたいという方がいるかもしれません。
あるいは、心理カウンセラーになりたいという人がいるかもしれません。
今回は、心理カウンセラー業界の真実についてお話しようと思います。
【実は…「心理カウンセラー」と誰でも名乗れる】
驚くかもしれませんが、「心理カウンセラー」という名前は誰でも名乗れます。
その為、心理カウンセラーになりたい人は、今この瞬間から「私は心理カウンセラーです」と名乗ることができます。
世の中にはカウンセラーの資格を持たず、心理学の勉強をほとんどせずにカウンセリングを行なっている自称心理カウンセラーがいます。
ちなみに、「臨床心理士」という名前は資格の名称ですので、臨床心理士資格を持つ人しか名乗れません。
もし、あなたが心理カウンセリングを受けようと思っているのであれば、カウンセラーがどんな資格を持っているか、どんな勉強や実務経験を積んできたかを確認できると良いのかもしれません。
【実は…資格も玉石混淆】
また、厄介なことに、心理カウンセラーの資格はたくさんあり、玉石混淆となっています。
たとえば、1週間や1ヶ月の勉強で取得できるお手軽な心理カウンセラー資格もあります。
あるいは、試験を受けずに、授業を終えてお金を払えば取得できる心理カウンセラー資格もあります。
それは心理カウンセリングの専門家と言えるのでしょうか?
うつ病、パニック症、PTSDなど様々な精神疾患を抱える人がカウンセリングを受けにきます。
お手軽な心理カウンセラー資格だけ持っている人は、そういった人たちにも対応できるのでしょうか?
一方、臨床心理士資格は、臨床心理学の大学院の入学試験を1年から数年かけて突破し、2年間臨床心理学の研究と実習を行ない、その後、臨床心理士試験を1年から数年かけて合格しないといけません。
そして臨床心理士は病院や学校、福祉施設などの現場で心理カウンセリングの経験を積んでいきます。
一方、臨床心理士資格を持たない人は通常、病院や学校、福祉施設で心理カウンセリング業務を行なう機会がありません。
それらの求人のほとんどは臨床心理士資格が必須だからです。
以上のことを考慮すると、臨床心理学や精神医学を専門的に勉強し、現場でのカウンセリング実務経験を積んでいるのは、臨床心理士であると言えるでしょう。
心理カウンセリングを受けようと思っている人は、以上の話を考慮した上で、どのカウンセラーのカウンセリングを受けるのが良いか検討されると良いかもしれません。
また、将来本気で心理カウンセラーを目指す人も、以上の話を考慮してどのカウンセラー資格を取るのが良いか検討されると良いのかもしれません。
【まとめ】
今回は、心理カウンセラー業界の真実についてお話しました。
カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんでした。それではまた。