アダルトチルドレンの役割!臨床心理士がわかりやすく解説!【毒親・機能不全家族】【認知行動療法オンラインカウンセリングルーム】

皆さんこんにちは。

カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんです。

皆さん、自分は毒親がいる機能不全家族で育ったアダルトチルドレンだと感じていらっしゃいますか?

今回は、アダルトチルドレンが担う役割の種類について、わかりやすく解説していきたいと思います。

【アダルトチルドレンが担う役割の種類】

アダルトチルドレンが担う役割の種類について。

アダルトチルドレンは機能不全家族の中での自分の役割を感じ取って、役割を担うようになるとされます。

アダルトチルドレンが担う役割の種類としては次のようなものがあるとされます。

・ヒーロー

・ピエロ

・ケアテイカー

・スケープゴート

・ロストワン

それでは、以上のアダルトチルドレンが担う役割の種類について個別に見ていきましょう。

【ヒーロー】

ヒーローについて。

「ヒーロー」とは、勉強やスポーツなどで高成績を上げて家族が良く見えるようにする子どものことです。

ヒーローは英雄役とも呼ばれます。

また、ヒーローの傾向を調べるチェックリストを用意しました。

ヒーローのチェックリスト項目として次のようなものが考えられます。

□ 学校ではいつも良い成績をとるよう努力していた

□ 周囲に「しっかりした子」と言われることが多かった

□ 周囲のまとめ役をつとめるため努力してきた

□ 責任感が非常に強いと感じる

□ 息抜きをしたり無邪気になって遊ぶのが苦手

□ ミスや失敗をするとひどく自分を責めて落ち込む

□ もっと努力しなければといつも自分を追い立てている

□ 周囲に能力を評価されなかったら自分の価値を感じられない

以上のようなチェックリスト項目が多く当てはまるとヒーローの傾向があるかもしれません。

【ピエロ】

ピエロについて

「ピエロ」とは、家族の中で明るく面白く振る舞って家族の葛藤を減少させる子どものことです。

ピエロはクラウン、道化役とも呼ばれます。

また、ピエロの傾向を調べるチェックリストを用意しました。

ピエロのチェックリスト項目として次のようなものが考えられます。

□ 小さい頃から周囲を笑わせようと、なごませようと努めてきた

□ 「落ち着きのない子」と言われていた

□ 相手の目をまっすぐ見ないようにしていた

□ 自分の不安や弱さを相手に悟られないように努めていた

□ その場がしらけたり気まずい雰囲気になると強い不安を感じる

□ ユーモアのセンスがあると思う

□ 悩んでいても冗談でまぎらわしたり、傷ついているのに元気そうに振る舞う

□ 人はわかってくれないが自分の内面は繊細だと思う

以上のようなチェックリスト項目が多く当てはまるとピエロの傾向があるかもしれません。

【ケアテイカー】

ケアテイカーについて。

「ケアテイカー」とは、親や兄弟の世話をする子どものことです。

ケアテイカーはプラケイター、なだめ役とも呼ばれます。

また、ケアテイカーの傾向を調べるチェックリストを用意しました。

ケアテイカーのチェックリスト項目として次のようなものが考えられます。

□ 「優しい子」「思いやりのある子」と言われてきた

□ 周囲の役に立つように頑張ってきた

□ 自分勝手にならないように、したいことがあっても我慢してきた

□ 困っている人が側にいると放っておけない

□ 自分の都合より他人の都合を優先することが多い

□ 相手が何を望んでいるのか敏感に感じ取る

□ 自分が何をしたくて、何を感じているのかわからなくなっている

以上のようなチェックリスト項目が多く当てはまるとケアテイカーの傾向があるかもしれません。

【スケープゴート】

スケープゴートについて。

「スケープゴート」とは、問題を起こして自分が問題者となって家族の問題を子どもの問題へと転換させる子どものことです。

スケープゴートは叱られ役とも呼ばれます。

また、スケープゴートの傾向を調べるチェックリストを用意しました。

スケープゴートのチェックリスト項目として次のようなものが考えられます。

□ 親や教師に反発や怒りをぶつけてきた

□ ルールを無視した行動で自分の存在を目立たせようとした

□ 「悪い子」と言われたり態度で示されて傷ついてきた

□ あなたが問題を起こすと、両親は今までの夫婦問題を忘れて一緒にうろたえたり叱ったり解決に奔走したりした

□ 自分でも驚くほど大胆な行動力を持っていると感じる

□ 怒りにまかせて相手を批難することが多い

□ 形だけの同情や見せかけの優しさなどいらない

□ あなた自身の寂しさや傷をわかってくれる人などいない

以上のようなチェックリスト項目が多く当てはまるとスケープゴートの傾向があるかもしれません。

【ロストワン】

ロストワンについて。

「ロストワン」とは、家族の中で目立たず自分が存在しないようにすることによって心が傷つかないようにしている子どものことです。

ロストワンはロストチャイルド、不在役とも呼ばれます。

また、ロストワンの傾向を調べるチェックリストを用意しました。

ロストワンのチェックリスト項目として次のようなものが考えられます。

□ 家庭でも学校でもなるべく目立たないように行動してきた

□ 「素直な子」「おとなしくて面倒をかけない」と言われることが多かった

□ 自分の存在が忘れられているように感じていた

□ 大勢の中にいるより一人で過ごす方が落ち着く

□ 人前で自分を表現したり意見を主張するのが苦手

□ 様々なことをイメージしたり物事にじっくり取り組む

□ 孤独感を感じることが多い

□ 自分はいなくてもよい存在なのではないかと感じることがある

以上のようなチェックリスト項目が多く当てはまるとロストワンの傾向があるかもしれません。

このように、アダルトチルドレンが担う役割の種類としてはヒーロー、ピエロ、ケアテイカー、スケープゴート、ロストワンなどがあると考えられています。

【まとめ】

今回は、アダルトチルドレンが担う役割の種類として、ヒーロー、ピエロ、ケアテイカー、スケープゴート、ロストワン、また、それらのチェックリストについて、わかりやすく解説させて頂きました。

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カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんでした。

それではまた。

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