皆さんこんにちは。
認知行動療法のカウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんです。
皆さん、原因がよくわからないまま便秘が続いていませんか?
今回は、便秘の原因について、わかりやすく解説していきたいと思います。
【便秘の原因】
便秘の原因について。
まずはそもそも便秘とは何なのかについて押さえておきましょう。
「便秘」とは、十分な量の便を快適に排便できない状態のことです。
健康的な大便の水分割合は約75%とされています。
一方、ひどい便秘のときでも大便の水分割合は約60%あるとされています。
便秘とはそのようなものですが、便秘の原因としては次のようなものがあると考えられています。

・「腸のぜんどう運動が停滞」
・「腸の不安定なけいれん」
・「大腸による便の水分吸収が多い」
・「大腸での水分分泌が少ない」
・「直腸結腸反射が鈍くなっている」
たとえば以上が便秘の原因として考えられています。
それでは、便秘の原因について個別に詳しく見ていきましょう。
【腸のぜんどう運動が停滞】
腸のぜんどう運動の停滞について。
便秘の原因の一つが、腸のぜんどう運動が停滞していることです。
腸のぜんどう運動が停滞すると、便が大腸を遅く移動して乾燥した状態で直腸に便が到達し、便秘に近づきます。
こういった便秘を「弛緩性便秘」と言います。
このように、便秘の原因の一つが、腸のぜんどう運動が停滞していることです。
【腸の不安定なけいれん】
腸の不安定なけいれんについて。
腸の不安定なけいれんによって、便が大腸を遅く移動して乾燥した状態で直腸に便が到達し、便秘に近づきます。
こういった便秘を「けいれん性便秘」と言います。
このように、便秘の原因の一つが、腸の不安定なけいれんです。
【大腸による便の水分吸収が多い】
大腸による便の水分吸収が多いことについて。
大腸による便の水分吸収が多いことによって、便の水分量が減り、便秘に近づきます。
このように、便秘の原因の一つが、大腸による便の水分吸収が多いことです。
【大腸での水分分泌が少ない】
大腸での水分分泌が少ないことについて。
大腸での水分分泌が少ないことによって、便の水分量が減り、便秘に近づきます。
このように、便秘の原因の一つが、大腸での水分分泌が少ないことです。
【直腸結腸反射が鈍くなっている】
直腸結腸反射が鈍くなっていることについて。
「直腸結腸反射」とは、直腸に便が到達したときに便意を感じることです。
その直腸結腸反射が鈍くなっていることによって、直腸に便が到達したときに便意を感じにくく、便秘に近づきます。
こういった便秘を「直腸性便秘」と言います。
このように、便秘の原因の一つが、直腸結腸反射が鈍くなっていることです。
以上のように、便秘の原因としてたとえば、「腸のぜんどう運動が停滞」「腸の不安定なけいれん」「大腸による便の水分吸収が多い」「大腸での水分分泌が少ない」「直腸結腸反射が鈍くなっている」といったものがあると考えられています。
【便秘の原因につながる要因】
便秘の原因につながる要因について。
便秘の原因につながる様々な要因はありますが、たとえば次のような要因があると考えられます。

・「体の病気」
・「薬の副作用」
・「腸内に悪玉菌が多い状態」
・「運動不足」
・「腸が知覚過敏な状態」
・「小腸内細菌増殖症(SIBO)」
・「FODMAPが多い食事」
・「ストレス」
・「ネガティブ思考」
・「睡眠の乱れ」
・「腸の乱れ」
・「便意があるのに排便を我慢する習慣」
・「下剤の使いすぎ」
以上が、便秘の原因につながる要因として、たとえば考えられるものです。
それでは、便秘の原因につながる要因について個別に詳しく見ていきましょう。
【体の病気】
体の病気について。
便秘の原因につながる要因の一つとして、体の病気があると考えられています。
体の病気によって、腸内の便の移動が妨げられる場合があります。
そして、腸内の便の移動が妨げられると、便秘に近づきます。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、体の病気があると考えられています。
【薬の副作用】
薬の副作用について。
便秘の原因につながる要因の一つとして、飲んでいる薬の副作用があると考えられています。
飲んでいる薬の副作用によって、ぜんどう運動が停滞する場合があります。
そして、ぜんどう運動が停滞すると、便秘に近づきます。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、飲んでいる薬の副作用があると考えられています。
【腸内に悪玉菌が多い状態】
腸内に悪玉菌が多い状態について。
便秘の原因につながる要因の一つとして、腸内に悪玉菌が多い状態があると考えられています。
腸内に悪玉菌が多い状態によって、善玉菌が少なくなり、ぜんどう運動が停滞します。
そして、ぜんどう運動が停滞すると、便秘に近づきます。
腸内に悪玉菌が多い状態による便秘の具体例としてはたとえば、肉をかなり食べまくって、過剰なたんぱく質を摂りすぎると、悪玉菌のエサとなって悪玉菌が増え、相対的に善玉菌が少ない状態になったりします。
そして、腸内に悪玉菌が多い状態によって、善玉菌が少なくなり、ぜんどう運動が停滞し、便秘に近づきます。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、腸内に悪玉菌が多い状態があると考えられています。
【運動不足】
運動不足について。
便秘の原因につながる要因の一つとして、運動不足があると考えられています。
運動不足によって、ぜんどう運動が停滞します。
そして、ぜんどう運動が停滞すると、便秘に近づきます。
運動不足による便秘の具体例としてはたとえば、朝起きてからベッドで食事したり、スマホを見たり、テレビを見たり、一日中ほとんどベッドで過ごしているとします。
そのように過ごしていると運動不足になる為、便秘に近づく、ということです。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、運動不足があると考えられています。
【腸が知覚過敏な状態】
腸が知覚過敏な状態について。
便秘の原因につながる要因の一つとして、腸が知覚過敏な状態があると考えられています。
腸が知覚過敏な状態によって、腸の乱れによるストレスを感じやすく、ぜんどう運動が停滞しやすかったり、腸の不安定なけいれんにつながります。
そして、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんがあると、便秘に近づきます。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、腸が知覚過敏な状態があると考えられています。
【小腸内細菌増殖症(SIBO)】
小腸内細菌増殖症(SIBO)について。
便秘の原因につながる要因の一つとして、小腸内細菌増殖症(SIBO)があると考えられています。
小腸内細菌増殖症(SIBO)によって、小腸の粘膜が傷ついて、便秘になります。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、小腸内細菌増殖症(SIBO)があると考えられています。
【FODMAPが多い食事】
FODMAPが多い食事について。
便秘の原因につながる要因の一つとして、FODMAPが多い食事があると考えられています。
FODMAPが多い食事によって、IBSやSIBOの人は小腸でガスが大量発生して、ぜんどう運動が停滞します。
そして、ぜんどう運動が停滞すると、便秘に近づきます。
FODMAPが多い食事による便秘の具体例としてはたとえば、FODMAPが多い食材であるニンニクやタマネギをある程度食べたとします。
そうすると、IBSやSIBOの人は小腸でガスが大量発生して、ぜんどう運動が停滞し、便秘になることがあるということです。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、FODMAPが多い食事があると考えられています。
【ストレス】
ストレスについて。
便秘の原因につながる要因の一つとして、ストレスがあると考えられています。
ストレスによって、交感神経が活性化して、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんにつながります。
そして、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんがあると、便秘に近づきます。
ストレスによる便秘の具体例としてたとえば、仕事で理不尽に怒られたけど我慢するなどストレスが発生したとします。
そうすると、ストレスによって交感神経が活性化して、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんにつながり、便秘になることがあるということです。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、ストレスがあると考えられています。
【ネガティブ思考】
ネガティブ思考について。
便秘の原因につながる要因の一つとして、ネガティブ思考があると考えられています。
ネガティブ思考によって、ストレスを感じて、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんにつながります。
そして、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんがあると、便秘に近づきます。
ネガティブ思考による便秘の具体例としてたとえば、仕事でミスをしたときに「私はダメ人間だ」とネガティブに考えたとします。
そうすると、ストレスを感じて、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんにつながり、便秘になることがあるということです。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、ネガティブ思考があると考えられています。
【睡眠の乱れ】
睡眠の乱れについて。
便秘の原因につながる要因の一つとして、睡眠の乱れがあると考えられています。
睡眠の乱れによって、自律神経が乱れて、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんにつながります。
そして、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんがあると、便秘に近づきます。
睡眠の乱れによる便秘の具体例としてたとえば、夜に動画を見すぎて寝るのが3時になり、眠りも浅くて途中で目が覚めたりすることがあって睡眠が乱れていたとします。
そうすると、自律神経が乱れて、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんにつながり、便秘になることがあるということです。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、睡眠の乱れがあると考えられています。
【腸の乱れ】
腸の乱れについて。
便秘の原因につながる要因の一つとして、腸の乱れがあると考えられています。
腸の乱れによって、ストレスを感じて、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんにつながります。
そして、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんがあると、便秘に近づきます。
腸の乱れによる便秘の具体例としてたとえば、しばらく便秘が続いていたりして、腸が乱れているとします。
そうすると、ぜんどう運動が停滞したり、腸の不安定なけいれんにつながり、便秘になることがあるということです。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、腸の乱れがあると考えられています。
【便意があるのに排便を我慢する習慣】
便意があるのに排便を我慢する習慣について。
便秘の原因につながる要因の一つとして、便意があるのに排便を我慢する習慣があると考えられています。
便意があるのに排便を我慢する習慣によって、直腸結腸反射が鈍くなって直腸に便が到達しても便意を感じにくくなり、便秘に近づきます。
便意があるのに排便を我慢する習慣による便秘の具体例としてはたとえば、仕事がある日の朝に寝坊して排便する時間がなく出勤したとします。
そして、なんとなく便意があるんだけど、仕事が忙しくてなかなか排便するタイミングがない場合があるかもしれません。
そのようにしばらく過ごしていると夕方には便意がなくなっていて、家に帰ってからも排便せずに過ごすことがあるかもしれません。
そして、こういった便意を我慢する生活を繰り返していると、直腸結腸反射が鈍くなって直腸に便が到達しても便意を感じにくくなり、便秘に近づいていく、ということです。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、便意があるのに排便を我慢する習慣があると考えられています。
【下剤の使いすぎ】
下剤の使いすぎについて。
便秘の原因につながる要因の一つとして、下剤の使いすぎがあると考えられています。
下剤の使いすぎによって、直腸結腸反射が鈍くなって直腸に便が到達しても便意を感じにくくなり、便秘に近づきます。
下剤の使いすぎによる便秘の具体例としてはたとえば、軽く便秘がちになっている時期があり、とにかく便秘になりたくないと思って、排便したいときは毎回下剤を使っていたとします。
そのように排便するために毎回下剤を使っていくと、直腸結腸反射が鈍くなって直腸に便が到達しても便意を感じにくくなり、便秘に近づきます。
また、さらに良くないことに、下剤の効果もだんだん弱くなり、排便するためにより多くの下剤を飲まないと排便できないようになっていきます。
その為、下剤は使いすぎないようにして、他のやり方で健康的な排便を促進していきたいところです。
このように、便秘の原因につながる要因の一つとして、下剤の使いすぎがあると考えられています。
【まとめ】
今回の話のまとめです。
・便秘の原因として、たとえば「腸のぜんどう運動が停滞」「腸の不安定なけいれん」「大腸による便の水分吸収が多い」「大腸での水分分泌が少ない」「直腸結腸反射が鈍くなっている」などがあると考えられています。
・便秘の原因につながる様々な要因として、たとえば「体の病気」「薬の副作用」「腸内に悪玉菌が多い状態」「運動不足」「腸が知覚過敏な状態」「小腸内細菌増殖症(SIBO)」「FODMAPが多い食事」「ストレス」「ネガティブ思考」「睡眠の乱れ」「腸の乱れ」「便意があるのに排便を我慢する習慣」「下剤の使いすぎ」などがあると考えられています。
今回は、便秘の原因について、わかりやすく解説させて頂きました。
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認知行動療法のカウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんでした。
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