【アダルトチルドレン克服4-6】健康的なコミュニケーションを行なう!【臨床心理士がわかりやすく解説!認知行動療法オンラインカウンセリングルーム】

皆さんこんにちは。

カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんです。

皆さん、自分は毒親がいる機能不全家族で育ったアダルトチルドレンだと感じていらっしゃいますか?

でも、どうすればアダルトチルドレンを克服できるのかわからないと感じていらっしゃいますか?

【アダルトチルドレンを克服する方法】

アダルトチルドレンを克服する方法としては、次のようなものがあると考えられています。

・安全を確保する

・家族と自分を理解する

・過去の心の傷を癒す

・未来の人生を豊かにする

・自分が毒親にならないようにする

【未来の人生を豊かにする】

そして、アダルトチルドレンを克服する方法の「未来の人生を豊かにする」については、次のようなものが考えられています。

・健全な人の特徴を知る

・自分を大切に扱う

・自分の状態に気づく

・セルフケアする

・他者との健全な境界線を作る

・健康的なコミュニケーションを行なう

・自分にとってのサポーターを得る

・今ここを生きる

・自分にとって大切なことに取り組む

以上が未来の人生を豊かにすることとして考えられます。

今回は、アダルトチルドレンを克服する方法の「未来の人生を豊かにする」の中の「健康的なコミュニケーションを行なう」について、わかりやすく解説していきたいと思います。

【健康的なコミュニケーションを行なう】

健康的なコミュニケーションを行なうことについて。

未来の人生を豊かにしていく上で他者との健康的なコミュニケーションは大切なことの一つです。

健康的なコミュニケーションを行なうにあたり、まずは他者と親密になるプロセスについて見ていきましょう。

【他者と親密になるプロセスの前提】

他者と親密になるプロセスの前提について。

他者と親密になるプロセスの前提として、次のようなものがあるとされています。

・相手ごとに個別に、ちょうど良い関係性を自覚する

・関係づくりには人それぞれペースがあると認識する

・相手が自分と関係を深めようとしていてもストップしてもいいと認識する

以上の他者と親密になるプロセスの前提を踏まえて、次は他者と親密になるプロセスを見ていきましょう

【他者と親密になるプロセス】

他者と親密になるプロセスについて。

他者と親密になるプロセスとしては、次のようなプロセスがあると考えられています。

他者と親密になるプロセスの1段階目は、対等に始まる関係です。

たとえば、職場の人、知り合いなどの関係性です。

どちらかが少し心を開いて自分のことを話し始め、他方がそれに関心を持って耳を傾けたとき次のプロセスに進みます。

他者と親密になるプロセスの2段階目は、何かを共有する関係です。

たとえば、クラスメイト、趣味の仲間などの関係性です。

お互いを認め合うキャッチボールが上手くいくと次のプロセスに進みます。

他者と親密になるプロセスの3段階目は、気を許せる関係です。

たとえば、友人、幼馴染などの関係性です。

お互いの感情をオープンにしてわだかまりを残さない解決ができることで信頼関係が作られていきます。

他者と親密になるプロセスの4段階目は、分かち合える関係です。

たとえば親友などの関係性のことです。

その関係性では、相手の選択を尊重し、信頼する感情があります。

他者と親密になるプロセスの5段階目は、性的に惹きつけあう関係です。

これはたとえば恋人という関係性です。

他者と親密になるプロセスの6段階目は、心と体で分かち合う関係です。

これはたとえば性的なパートナーという関係性です。

他者と親密になるプロセスの7段階目は、暮らしを共有する関係です。

これはたとえば人生のパートナーという関係性です。

以上のような他者と親密になる7つのプロセスを踏むことで、他者と親密になっていきます。

【会話のポイント】

それでは、次は健康的なコミュニケーションを行なう上での会話のポイントについてです。

会話のポイントを大きく分けると、たとえば次のようなポイントに分けられると思います。

・相手を尊重して聴くときのポイント

・自分が話すときのポイント

・問題についての話し合いのポイント

それでは、会話のポイントについて個別に見ていきましょう。

【相手を尊重して聴くときのポイント】

相手を尊重して聴くときのポイントについて。

相手を尊重して聴くときのポイントは次のようなものがあります。

・心と体全体で耳を傾ける

・相手の言葉の意味に注目する

・自分の理解が合っているか確認する

・相手との違いを受け入れる

以上が相手を尊重して聴くときのポイントとして考えられます。

【自分が話すときのポイント】

次は、自分が話すときのポイントについて。

自分が話すときのポイントとしては次のようのものがあります。

・自分も相手も尊重する

・お互いに対等だという姿勢

・話していいか許可を求める

・できるだけ時間を限定する

・状況と立場に配慮する

・「私」を主語にして話す

・聞いてくれたことに感謝する

以上が自分が話すときのポイントとして考えられます。

【問題についての話し合いのポイント】

次は、問題についての話し合いのポイントについて。

問題についての話し合いのポイントとしては次のようなものがあります。

・問題を解決したいと申し出て相手と合意した上で話し合いの場を設ける

・お互いが解決を望んでいることを確認する

・解決策をお互いにたくさん出し、解決策の結果を予想する

・どの解決策が良いか一緒に検討する

・合意が得られるまで話し合う

以上が問題についての話し合いのポイントとして考えられます。

このように、健康的なコミュニケーションを行なう上での会話のポイントとしては、たとえば相手を尊重して聴くときのポイント、自分が話すときのポイント、問題についての話し合いのポイントなどがあると考えられています。

【健康的なコミュニケーションに変える】

次は、健康的なコミュニケーションに変えることについて。

健康的なコミュニケーションを行なう上で、現在のコミュニケーションのやり方をより健康的なコミュニケーションに変えることも重要だとされています。

健康的なコミュニケーションに変えるヒントとしては、次のようなものがあります。

・日常の中の「Youメッセージ」を「Iメッセージ」に変えて書いてみる

・日常の中の非難、攻撃、いやみ、皮肉な言い方を、思いやりのある言葉に変えて書いてみる

・誰かにアドバイスしたいことがあったとき、どのように切り出して、どのように話すと良さそうか書いてみる

・自分の話がさえぎられたり、自分が相手の話を遮ってしまったとき、どうすればお互いに順番を待って話すことができるか書いてみる

・批判せずに相手の話を最後まで聞き、そのときの感想を書いてみる

・鏡を見て自分に話しかけてみて、声の質、ボリューム、顔つき、ふるまいについて感想を書いてみる

・愚痴を言っている人の言葉を書き、そして相手の話と感情を繰り返して、話を聞いているというメッセージを書いてみます

・先走った思いこみがあった経験を書き、それがどうすれば防げるか書いてみる

・自分の認めたくない感情を相手に「投影」していた経験を書き、それがどうすれば防げるか書いてみる

・相手を無理やり変えようとした経験を書き、相手を変えるのではなく自分を変えます。そのために相手に尊敬を持ったリクエストの自分の言葉を書いてみます。

・「いつも○○だ」「一度も○○ない」と話を一般化した経験を書き、それを健全な言葉に変えて書いてみる

・過去を持ち出さず現在に焦点を当てたコミュニケーションをするにはどう言えば良いか書いてみる

・遠回しな言い方をした経験を書き、そのときの自分の思っていることを誠実にストレートに伝える文章に変えて書いてみる

・相手に断れなかった経験を書き、そのときの自分の思っていることを誠実にストレートに伝える文章に変えて書いてみる

・「ごめんなさい」と「ありがとう」を言う必要のある人の名前を書き、そしてその人の顔をイメージしながら「○○でごめんなさい」と「○○でありがとう」と言ってみる。そして今後その人と実際に会った時にも言葉にしてみましょう。

以上が現在のコミュニケーションのやり方をより健康的なコミュニケーションに変えるヒントです。

そしてここまで話してきたように、他者と親密になるプロセスを踏まえたり、会話のポイントとなることを実践したり、健康的なコミュニケーションに変えることなど、健康的なコミュニケーションを行なうことがアダルトチルドレン克服の一歩となります。

【まとめ】

今回は、アダルトチルドレンを克服する方法の「未来の人生を豊かにする」の中の「健康的なコミュニケーションを行なう」について、わかりやすく解説させて頂きました。

YouTubeでは、他にも役に立つ色々な動画を上げていますので、良かったら見ていって下さい。

高評価とチャンネル登録もよろしくお願いします。

カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんでした。

それではまた。

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