【アダルトチルドレン克服4-5】他者との健全な境界線を作る!【臨床心理士がわかりやすく解説!認知行動療法オンラインカウンセリングルーム】

皆さんこんにちは。

カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんです。

皆さん、自分は毒親がいる機能不全家族で育ったアダルトチルドレンだと感じていらっしゃいますか?

でも、どうすればアダルトチルドレンを克服できるのかわからないと感じていらっしゃいますか?

【アダルトチルドレンを克服する方法】

アダルトチルドレンを克服する方法としては、次のようなものがあると考えられています。

・安全を確保する

・家族と自分を理解する

・過去の心の傷を癒す

・未来の人生を豊かにする

・自分が毒親にならないようにする

【未来の人生を豊かにする】

そして、アダルトチルドレンを克服する方法の「未来の人生を豊かにする」については、次のようなものが考えられています。

・健全な人の特徴を知る

・自分を大切に扱う

・自分の状態に気づく

・セルフケアする

・他者との健全な境界線を作る

・健康的なコミュニケーションを行なう

・自分にとってのサポーターを得る

・今ここを生きる

・自分にとって大切なことに取り組む

以上が未来の人生を豊かにすることとして考えられます。

今回は、アダルトチルドレンを克服する方法の「未来の人生を豊かにする」の中の「他者との健全な境界線を作る」について、わかりやすく解説していきたいと思います。

【他者との健全な境界線を作る】

他者との健全な境界線を作ることについて。

自分の身体と他者の身体は別のものであり、そこには本来境界線があります。

また、自分の感情や意思と、他者の感情や意思も別のものであり、本来境界線があります。

そして、自分の責任と他者の責任は別のものであり、そこにも本来境界線があります。

しかし、そういった自分と他者の境界線が曖昧になっていたり、境界線がなくなってしまっていることがあると思います。

たとえば、自分の身体を他者から虐待されているとき、それを黙認しているというのは、自分の身体に関して他者との間に境界線がなくなっていると言えます。

しかし、本来境界線は自分と他者の権利を守る上で必要なものだと考えられます。

そのような健全な境界線を作っていくことが、未来の人生を豊かにすることにつながっていくと考えられます。

それではまず、他者との境界線に混乱が起きていないか確かめていってみましょう。

次のような項目の該当が多いほど他者との境界線がなくなっていると言えます。

□ ノーと言うことができない

□ 自分が欲しいものや必要なものを相手に要求できない

□ 人の意見に合わせる

□ 自分で決断できない

□ 相手から批判されるとひどく落ち込む

□ 相手を自分の価値観に合わせようとする

□ 相手の問題解決に自分が必死になっている

□ 相手がだらしないと自分が恥ずかしい

□ 相手をすべて自分のものにしたい

□ 自分の幸せが相手にかかっている

□ 自分よりも相手の世話をする

□ 自分を傷つける人と関わり続ける

□ 相手につけこまれる

□ 相手が楽しそうじゃないと自分が責任を感じる

□ 自分だけの時間が持てない

□ 過酷な状況に長い時間身を置く

以上が境界線の混乱の項目ですが、いかがでしたでしょうか。

【境界を守る方法】

境界を守る方法について。

境界線には、身体の境界線、感情と意思の境界線、責任の境界線などがあります。

それでは、ここからは境界を守る方法について個別に見ていきましょう。

【身体的境界を守る方法】

身体的境界を守る方法について。

まず、必要な身体の境界を確認しておきましょう。

必要な身体の境界としては、身体を危険から守ること、不快な接触をされないこと、自分の所有物や自分の空間を相手に侵されないことなどがあります。

それらの必要な身体の境界を踏まえて、身体的境界を守る方法としては、たとえば次のようなものが考えられます。

・疲れたら休む

・自分にとって心地よいかどうかを大切にする

・あなたの安全やプライバシーを侵す人には近づかない

このように、身体的境界を守る方法として、たとえば以上のようなものが考えられます。

【感情と意思の境界を守る方法】

感情と意思の境界を守る方法について。

まず、必要な感情と意思の境界を確認しておきましょう。

必要な感情と意思の境界としては、感じ方・考え方を他者にコントロールされないこと、他者との違いを認め合えること、自分で行動を決定できること、思ったことを言葉にするかどうか自分で選択できることなどがあります。

それらの必要な感情と意思の境界を踏まえて、感情と意思の境界を守る方法としては、たとえば次のようなものが考えられます。

・相手の感情と私の感情は別であると認識する

・相手の感情について私は責任を負わない

・相手の感情を私はコントロールしようとしない

・私の感情を表現するかしないかは私が選択する

・私の行動は私が決める

・私の行動を他者がどう評価するかは私の価値には関係ないと認識する

このように、感情と意思の境界を守る方法として、たとえば以上のようなものが考えられます。

【責任の境界を守る方法】

責任の境界を守る方法について。

まず、必要な責任の境界を確認しておきましょう。

必要な責任の境界としては、自分と他者の責任を区別すること、自分と他者の共通の問題については責任を分担すること、ギブ&テイクのバランスを保つことなどがあります。

そして、それらの必要な責任の境界を踏まえて、責任の境界を守る方法としては、たとえば次のようなものが考えられます。

・相手の責任と私の責任は別だと認識する

・相手に代わって自分が責任を負うことはしない

・相手の問題をなんとかするのではなく、問題に悩む相手に共感する

・相手を困難から救い出すのではなく、相手を力づけ、必要なサポートをする

・相手の問題について責めたり指示するのではなく、事実に直面させる

このように、責任の境界を守る方法として、たとえば以上のようなものが考えられます。

そしてここまで話してきたように、身体や感情や意思や責任の境界を守るなど、他者との健全な境界線を作ることがアダルトチルドレン克服の一歩となります。

【まとめ】

今回は、アダルトチルドレンを克服する方法の「未来の人生を豊かにする」の中の「他者との健全な境界線を作る」について、わかりやすく解説させて頂きました。

YouTubeでは、他にも役に立つ色々な動画を上げていますので、良かったら見ていって下さい。

高評価とチャンネル登録もよろしくお願いします。

カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんでした。

それではまた。

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