適応障害のきっかけ・回復・再発予防までの流れを解説します【認知行動療法オンラインカウンセリングルーム】

皆さんこんにちは!臨床心理士の菜月じゅんです!

前回は、ストレスコーピングのさらなるテクニックについてのお話をさせて頂きました!

今回は、適応障害のきっかけ・回復・再発予防までの流れについてのお話をさせてください!

【適応障害のきっかけ・回復・再発予防までの流れ】

これまで適応障害に関するお話をしてきましたが、適応障害のきっかけ、回復、再発予防までの流れについて、改めて整理してみましょう。

今回は職場で適応障害になった人を想定します。

流れとしては、まずストレッサーがあり、ストレス反応が出て、警告反応期になり、抵抗期になり、疲憊期になり、精神・身体・行動面で強い不適応を起こし、適応障害になります。

適応障害になったら、心療内科へ行き、主治医に相談します。

主治医と相談の上、可能なら休職し、その間自宅療養をします。

そして休職した際、条件を満たしている人は、傷病手当金が支給されます。

会社に産業医がいれば、定期的に自分の状態についての面談があると思います。

会社によっては産業医だけではなく、人事や上司との面談が定期的にあることもあります。

また、自分の体と心の状態との兼ね合いを見ながらですが、臨床心理士によるカウンセリングを受けたり、復職のためのデイケアであるリワークプログラムへの参加をすることも有効です。

リワークプログラム、通称リワークは心療内科や公的機関などで受けることができます。

リワークプログラムの種類には色々あります。ストレスコーピングを学んだり、コミュニケーションスキルについて学んだり、リラクセーションスキルを学んだり、グループでワークや運動をしたり、個人でパソコン作業や新聞の要約などを行なうなど、他にも様々な活動があります。

心療内科では、臨床心理士や精神保健福祉士など医療の専門家がリワークを行なったり、保険適用で比較的安くリワークを受けられるので、おすすめではあります。

そして自宅療養やカウンセリング、リワークを通して心身が整ってきて、生活リズムも戻ってきていたり、適応が改善してきたら、復職可能の診断書を主治医が書きます。そして復職支援プランを作成した上で、復職します。

復職する際には、試し勤務、慣らし勤務、定時勤務、通常勤務の段階があります。

「試し勤務」は、業務はせず単に出社する無給の勤務のことです。

「慣らし勤務」は、給料をもらって軽い業務だけを行なったり、時短で勤務することです。

「定時勤務」は、通常業務をしますが、残業はしないで定時で退社する勤務です。

「通常勤務」は、通常業務であり、残業をすることもある勤務です。

そして、そのように復職し、数ヶ月から1年かけて職場に適応していき、再発しなさそうな段階になると、心療内科への通院も終了となります。

今回は、適応障害のきっかけ・回復・再発予防までの流れについてのお話をさせて頂きました!

次回は、また皆さんに役立つ、生きやすくなる知恵を情報発信していきますので、お楽しみに!

臨床心理士の菜月じゅんでした!それではまた!

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