適応障害を引き起こしているのは●●!【認知行動療法オンラインカウンセリングルーム】

皆さんこんにちは!臨床心理士の菜月じゅんです!

前回は適応障害がどのようなものか、適応障害の症状にはどういうものがあるか、そして適応障害の事例についてのお話をさせて頂きました!

そして適応障害はストレスから引き起こされていると前回解説しましたね!

今回は、適応障害と関係の深い「ストレス」ついてのお話をさせてください!

【ストレスとは?】

「ストレス」とは、身体に何らかの適応を必要とさせる刺激によって引き起こされる心身の緊張状態のことです。

そして、今言った身体に何らかの適応を必要とさせる刺激を「ストレッサー」と呼びます。

ストレッサーによって引き起こされる心身の緊張状態を「ストレス反応」と言います。

【ストレッサー】

そして、身体に何らかの適応を必要とさせる刺激である「ストレッサー」には様々な種類があります。

大きく分けると、心理・社会的ストレッサー、物理的ストレッサー、生物学的ストレッサー、化学的ストレッサー などがあります。

心理・社会的ストレッサーの例としては、締め切りに追われて焦ることが挙げられます。

提出しないといけない書類が完成していないのに締切が迫っているとストレスがありますよね。

他の心理・社会的ストレッサーの例としては、上司から怒られてつらいといったことなどがあるかもしれませんね。

物理的ストレッサーの例としては、電車内の混雑、長時間労働、睡眠不足、不快な温度、湿度、光、音などがたとえば考えられます。

生物学的ストレッサーの例としては、花粉症を引き起こす花粉、ぜんそくを引き起こすホコリなどがあると思われます。

そして化学的ストレッサーの例として、タバコの副流煙、排気ガスなどがあるでしょう。

このように、身体に何らかの適応を必要とさせる刺激である「ストレッサー」には色々な種類があり、具体的な内容がどのようなものかがこれでわかりましたね!

【ストレス反応】

次は、ストレッサーによって引き起こされる心身の緊張状態である「ストレス反応」についてです。

ストレス反応には、心理的ストレス反応、身体的ストレス反応、闘争か逃走反応、チャレンジ反応、思いやり・絆反応などがあるとされています。

「心理的ストレス反応」とは、ストレッサーによって怒り、不安、抑うつ、意欲低下、無気力などの気分が生じる反応です。

「身体的ストレス反応」とは、ストレッサーによって不眠、過食、胃潰瘍、高血圧、心不全などの症状が出る反応です。

「闘争か逃走反応」とは、差し迫った危険に直面してストレスがかかったとき、交感神経が活性化し、闘うことや逃げることに備える心身の反応のことです。

闘争か逃走反応は、やるかやられるかの狩りを行なっていた時代には役立ちましたけど、現代の仕事で役立つ場面は少ないと思われます。

次はチャレンジ反応。「チャレンジ反応」とは、差し迫っていない危険に直面してストレスがかかったとき、自信や行動力が高まる反応のことです。

チャレンジ反応はやる気が高まるので仕事に役立つことがあります。

「思いやり・絆反応」は、ストレスを感じたときに、人とのつながりを求める気持ちが強くなり、社会的な結びつきが強くなる反応のことですね。 

このように、ストレッサーによって引き起こされる心身の緊張状態である「ストレス反応」には、心理的ストレス反応、身体的ストレス反応、闘争か逃走反応、チャレンジ反応、思いやり・絆反応などがありました。

ここまででストレスとストレッサー、ストレス反応についての説明をしましたが、ストレスがどのようなものかちょっとわかってきましたか?

今回は、適応障害を引き起こすストレスやストレッサー、ストレス反応について解説させて頂きました!

次回は、ストレスのメカニズムについての理論の解説を行ないますので、お楽しみに!

臨床心理士の菜月じゅんでした。それではまた!

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