皆さんこんにちは!臨床心理士の菜月じゅんです!
最近仕事に行くのがつらくないですか?
仕事のことで落ち込みや、不安を感じていませんか?
よく眠れなかったり、身体の調子が悪くないですか?
それは、もしかすると適応障害の可能性があるかもしれません!
ということで、今回は適応障害についての話をさせてください!
【適応障害とは?】
「適応障害」とは、特定のストレスがある状況下で、身体・精神・行動面で強い不適応が発生している状態です。
さらに、適応障害は、ストレス発生から3ヶ月以内に不適応が見られます。
加えて、適応障害は、ストレスがなくなってから6ヶ月以内に不適応がなくなるものとされています。
これが通常の適応障害ですが、適応障害のバリエーションは他にもあります。
適応障害の症状が6ヶ月未満でなくなるものを「急性適応障害」といいます。
また、適応障害の症状が6ヶ月以上続くものを「慢性適応障害」といいます。
さらに、特定のストレス発生から3ヶ月以上立ってから適応障害の症状が出るものを「遅延発症型の類適応障害」といいます。
このように適応障害には色々バリエーションがありますが、どの適応障害でも特定のストレスがある状況下で、身体・精神・行動面で強い不適応が発生している状態は共通していますね。
【適応障害の症状の例】
それでは今度は適応障害の症状にどのようなものがあるか具体的に見ていきましょう!
症状は精神面、身体面、行動面に大きく分けられます。
まず精神面としては、抑うつや不安が挙げられるでしょう。
身体面としては、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、吐き気、めまい、頭痛、難聴、動悸、下痢、便秘、手・足・口のしびれ、息苦しさ・過呼吸、声が出なくなったり、咳、肩こり、腰痛、疲労感、倦怠感、生理不順などがあるかもしれません。
行動面としては、遅刻、欠席、攻撃的行動、依存的行動などがあるかもしれません。
【適応障害の事例】
適応障害の事例について、少し見ていきましょう。
たとえば、営業職のAさん。営業ノルマがありますが、ある日ノルマが達成できませんでした。そして上司からそのことに関してガン詰めされてすごく落ち込んでいます。それからの一ヶ月、Aさんは上司からノルマが達成できずにガン詰めされることを考えると、吐き気や動悸がしてきています。最近は仕事にも行きたくなり、会社を休みがちになっています。
たとえばこのような適応障害の事例があると考えられます。
今回は、適応障害がどのようなものか、適応障害の症状にはどういうものがあるか、適応障害の事例についてのお話をさせて頂きました!
次回からは、なぜ適応障害になるのかについてのお話をするので楽しみにしていてください!
臨床心理士の菜月じゅんでした。それではまた!