皆さんこんにちは。
カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんです。
自分や恋人が恋愛依存症かもしれないと思ったり、回避依存症かもしれないと思ったりしていますか?
でもどうすれば健康的な恋愛ができるのかわからない、そんな人いませんか?
恋愛依存症・回避依存症の対処法には次のようなものがあります。
・現実に向き合う。
・愛着飢餓を癒す。
・自立する。
・健康的な人間関係を作る。
・仲間に助けてもらう。
今回は、恋愛依存症・回避依存症の対処法の「健康的な人間関係を作る」について解説していきたいと思います。
- 【健康的な人間関係を作る】
- ■自分と相手の間に健康的な境界線を作る。
- ■親密になることを避けない。
- ■相手と上下関係を作らない。
- ■相手を理想化しない。
- ■常にすべての面で温かい気持ちを相手に求めることをやめる。
- ■相手に面倒を見てもらうことをやめる。
- ■すべての欲求が満たされる訳ではない現実を認める。
- ■相手から受け取っているものの良さを再確認する。
- ■相手の面倒は相手自身が見ればいいと考える。
- ■ありのままの相手を単に認める。
- ■お互いに理解し合えないこともあると認める。
- ■お互いに価値観が違うことを歓迎する。
- ■相手のことばかり考えるのをやめる。
- ■相手の人生に介入しない。
- ■不満があれば相手と交渉し、妥協点を模索する。
- ■相手を責めずに事実について話す。
- ■今話し合っている事柄だけに集中する。
- ■相手を怒らない。
- ■相手を誘惑しない。
- ■相手を脅さない。
- ■相手が努力をしているかどうかは気にしない。
- 【まとめ】
【健康的な人間関係を作る】
健康的な人間関係を作ることについて。
恋愛依存症の人や回避依存症の人は、相手に近づきすぎたり、相手から離れすぎたり、相手に負担をかけたり、不健康な人間関係を作りがちです。
そこで、健康的な人間関係を作っていくことが大事になってきます。
健康的な人間関係を作る方法としては、次のようなものがあります。
・自分と相手の間に健康的な境界線を作る。
・親密になることを避けない。
・相手と上下関係を作らない。
・相手を理想化しない。
・常にすべての面で温かい気持ちを相手に求めることをやめる。
・相手に面倒を見てもらうことをやめる。
・すべての欲求が満たされる訳ではない現実を認める。
・相手から受け取っているものの良さを再確認する。
・相手の面倒は相手自身が見ればいいと考える。
・ありのままの相手を単に認める。
・お互いに理解し合えないこともあると認める。
・お互いに価値観が違うことを歓迎する。
・相手のことばかり考えるのをやめる。
・相手の人生に介入しない。
・不満があれば相手と交渉し、妥協点を模索する。
・相手を責めずに事実について話す。
・今話し合っている事柄だけに集中する。
・相手を怒らない。
・相手を誘惑しない。
・相手を脅さない。
・相手が努力をしているかどうかは気にしない。
以上の恋愛依存症・回避依存症の対処の為、健康的な人間関係を作る方法について個別に見ていきましょう。
■自分と相手の間に健康的な境界線を作る。
自分と相手の間に健康的な境界線を作ることについて。
自分と相手の間に健康的な境界線を作るというのは、相手と自分は一心同体ではなく違う存在だと認識して、お互いにちょうど良い距離感で接していくということです。
■親密になることを避けない。
親密になることを避けないことについて。
親密になることを避けないというのは、支配されることを恐れて逃げるのではなくて、まずは相手と話し合って交渉をするということです。
そうしないと、いつも恋人から逃げることになってしまいますね。
■相手と上下関係を作らない。
相手と上下関係を作らないことについて。
相手と上下関係を作らないというのは、恋人を上の立場に仕立て上げたり、恋人より上の立場に立とうとしないで、対等な関係を維持するということです。
上下関係は管理や依存につながることがありますが、対等な関係ではそれぞれが自立して自己管理したり、必要に応じて協力や依頼ができる関係になりますね。
■相手を理想化しない。
相手を理想化しないことについて。
相手を理想化しないというのは、相手は完璧な人だと思い込むのをやめて、未熟な面もあるありのままの相手を見ていくということです。
■常にすべての面で温かい気持ちを相手に求めることをやめる。
常にすべての面で温かい気持ちを相手に求めることをやめることについて。
常にすべての面で温かい気持ちを相手に求めることをやめるというのは、たとえば、恋人が仕事で忙しくても毎週自分と会って大切に扱ってくれないと怒るというのをやめるということです。
恋人はあなたのことが好きかもしれませんが、どんなことを要求しても良い訳ではありませんね。
恋人にも限界があり、疲れてしまいますね。
■相手に面倒を見てもらうことをやめる。
相手に面倒を見てもらうことをやめることについて。
相手に面倒を見てもらうことをやめるというのは、自分の課題や自分のメンタル管理は自分でやるようにするということです。
■すべての欲求が満たされる訳ではない現実を認める。
すべての欲求が満たされる訳ではない現実を認めることについて。
すべての欲求が満たされる訳ではない現実を認めるというのは、恋人は完璧な人ではないことを認め、恋人が自分の為に都合よく動いてくれないことを認めるということです。
恋人の能力にも限界がありますし、恋人にも行動の自由がありますよね。
■相手から受け取っているものの良さを再確認する。
相手から受け取っているものの良さを再確認することについて。
相手から受け取っているものの良さを再確認するというのは、恋人はすべての要求に応えてはくれないものの、一緒にいる時間を作ろうと努力してくれたり、労ってくれたり、恋人から得られているものを改めて認識するということです。
■相手の面倒は相手自身が見ればいいと考える。
相手の面倒は相手自身が見ればいいと考えることについて。
相手の面倒は相手自身が見ればいいと考えるというのは、恋人が会えない間寂しくてすごくつらかったと言って色々要求してきても、安易に要求に応えず、恋人が自分のメンタルを自分で管理できるように応援していこうと考えるということです。
恋人が自立できるように見守るということでもありますね。
■ありのままの相手を単に認める。
ありのままの相手を単に認めることについて。
ありのままの相手を単に認めるというのは、相手のありのままの考えや行動を良いか悪いか評価しないで、ただ「そう思うんだね」「そうするんだね」と存在を認識してあげるということです。
■お互いに理解し合えないこともあると認める。
お互いに理解し合えないこともあると認めることについて。
お互いに理解し合えないこともあると認めるというのは、話し合っても必ずしも自分の考えていることを相手がわかってくれたり、相手が考えていることを自分が理解できないこともあると認識するということです。
■お互いに価値観が違うことを歓迎する。
お互いに価値観が違うことを歓迎することについて。
お互いに価値観が違うことを歓迎するというのは、たとえば「あなたは野菜が嫌いだけど、私は野菜が好き。それでも構わない。それでも私たちは一緒にやっていける」と考えるということです。
■相手のことばかり考えるのをやめる。
相手のことばかり考えるのをやめることについて。
相手のことばかり考えるのをやめるというのは、相手がどう思っているか考えすぎるのをやめたり、相手以外のことも考える生活を送っていくということです。
■相手の人生に介入しない。
相手の人生に介入しないことについて。
相手の人生に介入しないというのは、相手が人生をどうしていくかは相手が決めることであり、自分はそれを見守っていくということです。
もし相手のやり方に気になる点があれば、それは自分の個人的意見として中立的な情報として単に提示するということはできますよね。
■不満があれば相手と交渉し、妥協点を模索する。
不満があれば相手と交渉し、妥協点を模索することについて。
不満があれば相手と交渉し、妥協点を模索するというのは、たとえば部屋の掃除を恋人がやらないことが不満なのであれば、自分が困っていることを相手を批判せずに情報共有し、より良くする為にはどうすれば良いか一緒に話し合っていくということです。
その際、自分の思い通りにいかないこともあると思いますが、相手の自由もありますし、仕方ないことですね。
■相手を責めずに事実について話す。
相手を責めずに事実について話すことについて。
相手を責めずに事実について話すというのは、恋人との間で何か問題があったとしても、批判したら関係が悪くなるだけで問題は解決しませんね。
何があったのか単に情報共有するという形で問題について話していけば、問題解決につながっていく可能性がありますね。
■今話し合っている事柄だけに集中する。
今話し合っている事柄だけに集中することについて。
恋人との間で問題が発生すると、過去の恋人の発言や行動を掘り返して批判してしまうことがありますね。
しかし、過去について批判しても今の問題の解決は進んでいきません。
今話し合っている事柄だけに集中すると、今の問題の解決が少しずつ進んでいきますね。
■相手を怒らない。
相手を怒らないことについて。
相手を怒ると、相手は嫌な気持ちになったり、反射的に反抗的になったりして、結局建設的な話になりません。
怒らなくても相手は反省しているかもしれないですし、反省していなかったり問題に気づいていないとしてもそれは相手が未熟だっただけのことです。
相手を怒ってもしょうがないですね。
怒るのではなく、自分の気持ちを中立的に述べて、これからどうしていくか一緒に話し合っていくことができると良いですね。
■相手を誘惑しない。
相手を誘惑しないことについて。
冷静になる為に恋人と一旦距離を置く際に、物足りなさを感じて衝動的に相手を誘惑するのは健康的ではありません。
相手を誘惑せず、自分は自分の生活を送っていくと、自分や恋人のことを冷静に見ることができるようになっていきます。
■相手を脅さない。
相手を脅さないことについて。
相手が自分の思い通りにならないからといって、相手を脅すことは健康的ではありません。
脅すのではなく、自分の気持ちを中立的に伝えつつ妥協案を模索したり、思い通りにならない現実を受け入れるということです。
■相手が努力をしているかどうかは気にしない。
相手が努力をしているかどうかは気にしないことについて。
恋人との関係を改善する為に、自分が色々と考えたり、頑張ったりすると思います。
しかし、その際、相手が努力をしているかどうかは気にしません。
相手の行動は相手が決めることであり、自分ができることは自分が行動することですね。
以上のように、恋愛依存症・回避依存症の対処の為、健康的な人間関係を作る方法について様々なものがあります。
【まとめ】
今回は、恋愛依存症・回避依存症の対処法の「健康的な人間関係を作る」について解説させて頂きました。
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カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんでした。
それではまた。