皆さんこんにちは。
認知行動療法のカウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんです。
皆さん、自分は胃の病気がなさそうなのに、胃の痛みや胃もたれが続いていてつらいことありますか？
それはもしかしたら機能性ディスペプシアかもしれません。
今回は、機能性ディスペプシアを改善する方法について、わかりやすく解説していきたいと思います。
【機能性ディスペプシアを改善する方法】
機能性ディスペプシアを改善する方法について。
機能性ディスペプシアを改善する方法としては、たとえば次のようなステップが考えられます。
・生活習慣を改善して様子を見る
・体の病気がないか調べる
・体の病気が原因の場合は、体の病気の治療
・機能性ディスペプシアが原因の場合は、生活改善や薬物療法や心理療法など
以上が機能性ディスペプシアを改善するステップとして考えられます。
それでは、機能性ディスペプシアを改善するステップについて個別に見ていきましょう。
【生活習慣を改善して様子を見る】
生活習慣を改善して様子を見ることについて。
胃痛を感じたとき、生活習慣を改善するだけで症状が改善する場合もあると考えられます。
胃痛を改善する生活習慣としては、次のようなものが考えられます。
・腹七分目に食べる
・多種多様なものを食べる
・1日3食規則正しく食べる
・夜9時以降は食べない
・胃腸に良い食べ物を知る
・ウォーキングや呼吸法で自律神経を整える
・ストレスを解消する
・質の高い睡眠を取る
たとえば、胃痛を改善する生活習慣として以上のことが考えられます。
胃痛を感じたとき、まずは以上のような胃痛を改善する生活習慣を実施してみることは良いかもしれません。
【胃痛を改善する食事】
胃痛を改善する食事について。
胃痛を改善する生活習慣の実施の上で、胃痛を改善する食事を実施することもとても重要です。
胃痛を改善する食事において大事な栄養素は次のようなものになります。
・タウリン
・ビタミンU
・フコイダン
それでは、胃痛を改善する食事において大事な栄養素を個別に見ていきましょう。
【タウリン】
タウリンについて。
胃痛を改善する食事において大事な栄養素の一つがタウリンです。
タウリンが多い食べ物としては、イカ、タコ、ホタテ、牡蠣、あさり、マグロなどがあります。
タウリンの効果としては、次のような効果があるとされています。
・胃の細胞の延命
・胃の炎症を抑制
・弱った胃を改善
・肝臓の働きを改善
・コレステロール値が低下
・血圧が低下
・疲労回復
・目の健康維持
たとえば以上のようなことがタウリンの効果として考えられています。
【ビタミンU】
ビタミンUについて。
胃痛を改善する食事において大事な栄養素の一つがビタミンUです。
ビタミンUが多い食べ物としては、キャベツ、レタス、ブロッコリー、トマトなどがあります。
ビタミンUの効果としては、次のような効果があるとされています。
・胃酸を抑える
・胃粘膜の修復
・胃潰瘍の予防
・胃の健康を保つ
・アレルギー症状の緩和
たとえば以上のようなことがビタミンUの効果として考えられています。
【フコイダン】
フコイダンについて
胃痛を改善する食事において大事な栄養素の一つがフコイダンです。
フコイダンが多い食べ物としては、わかめ、こんぶ、もずく、めかぶ、ひじきなどがあります。
フコイダンの効果としては、次のような効果があるとされています。
・胃粘膜の保護
・胃壁の修復
・ピロリ菌の除去
・免疫力を高める
・抗アレルギー効果など
たとえば以上のようなことがフコイダンの効果として考えられています。
以上のように、胃痛を改善する食事において大事な栄養素として、タウリン、ビタミンU、フコイダンがあり、それらの栄養素は、イカ、タコ、ホタテ、牡蠣、あさり、マグロ、キャベツ、レタス、ブロッコリー、トマト、わかめ、こんぶ、もずく、めかぶ、ひじきなどから摂取できます。
そして、胃痛を改善する生活習慣の実施の上で、そのような胃痛を改善する食事を実施することは重要だと考えられます。
【体の病気がないか調べる】
体の病気がないか調べることについて。
胃の症状があるとき、機能性ディスペプシアではなく、胃に関連する病気が原因の場合もあります。
その為、機能性ディスペプシアだと初めから決めつけずに、病院で体の病気がないか調べることはとても大事です。
もし胃の症状が長く続くようであれば、病院の消化器科で医師の診察と検査を受けることを強くお勧めします。
【胃の症状に関する検査】
胃の症状に関する検査について。
胃の症状に関する検査としては、たとえば、次のようなものがあります。
・血液検査
・内視鏡検査
・胃排出機能検査
・ドリンクテスト
「血液検査」とは、血液を採取する検査です。
「内視鏡検査」とは、鼻や口から細い管を入れる検査です。
「胃排出機能検査」とは、胃から十二指腸に食べ物を送る胃の動きを調べる検査です。
「ドリンクテスト」とは、水を飲んで胃がどれぐらいの量を受け入れられるかを調べる検査です。
胃の症状に関する検査として以上のような検査がたとえば存在しています。
病院で診察を受けた際に、医師が必要だと判断した検査があれば受けてみることをお勧めします。
このように、胃の症状があるとき、機能性ディスペプシアではなく、胃に関連する病気が原因の場合もある為、機能性ディスペプシアだと初めから決めつけずに、病院で体の病気がないか調べることはとても大事だと考えられます。
【体の病気が原因の場合】
体の病気が原因の場合について。
胃の症状が体の病気が原因の場合は、医師の診察に沿って病気の治療を行なってください。
【機能性ディスペプシアが原因の場合】
機能性ディスペプシアが原因の場合について。
機能性ディスペプシアが原因の場合は、胃の症状を改善する方法として、生活改善や薬物療法や心理療法などを行なうことが考えられます。
生活改善についてはすでに述べた為、薬物療法や心理療法について解説していきます。
【機能性ディスペプシアに対する薬物療法】
機能性ディスペプシアに対する薬物療法について。
薬は医師の診察を受けた上で適切に処方された薬を飲んでください。
ここでは、機能性ディスペプシアの胃の症状に関する薬の一般的な概要を述べるにとどめます。
胃もたれの症状には、消化管運動機能改善薬、六君子湯などの漢方が効く場合があるとされています。
早期飽満感の症状には、消化管運動機能改善薬、六君子湯などの漢方が効く場合があるとされています。
心窩部痛の症状には、胃酸分泌抑制薬が効く場合があるとされています。
心窩灼熱感の症状には、胃酸分泌抑制薬が効く場合があるとされています。
自律神経の乱れの症状には、抗不安薬、抗うつ薬が効く場合があるとされています。
以上のように、機能性ディスペプシアの胃の症状に関する薬として、消化管運動機能改善薬、胃酸分泌抑制薬、六君子湯などの漢方、抗不安薬、抗うつ薬などが使用されることがありますが、服薬は医師の判断に従ってください。
【機能性ディスペプシアに対する心理療法】
機能性ディスペプシアに対する心理療法について。
機能性ディスペプシアに対する心理療法としては、認知行動療法などがあります。
「認知行動療法」とは、自分の思考や行動を工夫することによって、ストレスや身体症状などを改善することができるとされる心理療法です。
認知行動療法は機能性ディスペプシアの症状にも有効だという研究結果が出ています。
認知行動療法は一部の心療内科やカウンセリングルームで受けることができます。
以上のように、機能性ディスペプシアに対する心理療法としては、認知行動療法などがあります。
【まとめ】
今回の話のまとめです。
・機能性ディスペプシアを改善する方法のステップとして「生活習慣を改善して様子を見る」「体の病気がないか調べる」「体の病気が原因の場合は、体の病気の治療」「機能性ディスペプシアが原因の場合は、生活改善や薬物療法や心理療法など」がある。
・胃痛を改善する生活習慣として「腹七分目に食べる」「多種多様なものを食べる」「1日3食規則正しく食べる」「夜9時以降は食べない」「胃腸に良い食べ物を知る」「ウォーキングや呼吸法など自律神経を整える」「ストレスを解消する」「質の高い睡眠を取る」などがある。
・胃痛を改善する食事において大事な栄養素として、タウリン、ビタミンU、フコイダンがあり、それらの栄養素は、イカ、タコ、ホタテ、牡蠣、あさり、マグロ、キャベツ、レタス、ブロッコリー、トマト、わかめ、こんぶ、もずく、めかぶ、ひじきなどから摂取できる。
・胃の症状に関する検査として「血液検査」「内視鏡検査」「胃排出機能検査」「ドリンクテスト」がある。
・機能性ディスペプシアの薬物療法として、消化管運動機能改善薬、胃酸分泌抑制薬、六君子湯などの漢方、抗不安薬、抗うつ薬などが使用されることがある。
・機能性ディスペプシアに対する心理療法としては、認知行動療法などがある。
今回は、機能性ディスペプシアを改善する方法について、わかりやすく解説させて頂きました。
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認知行動療法のカウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんでした。
それではまた。
