皆さんこんにちは。
カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんです。
今回は、公認心理師試験がどのようなものか解説していこうと思います。
【資格を取得するとどうなるか】
まず、資格を取得するとどうなるかについてです。
公認心理師は名称独占の資格であり、「公認心理師」と名乗ることができます。
また、「心理”師”」と名乗ることができます。
そして、今はまだ臨床心理士と比べて公認心理師の求人は少ないですが、心理職に就ける可能性もあります。
【受験資格】
受験資格についてです。
公認心理師には様々な受験資格区分があります。
しかし、これから公認心理師を目指す人の場合、基本的に3つのパターンが考えられます。
一つ目は、四年制大学で臨床心理学系科目を履修し、実習を修了するパターンです。
二つ目は、四年制大学で臨床心理学系科目を履修し、大学院に進学し、臨床心理学系科目を履修するパターンです。
これらは四年制大学じゃないといけない点と、臨床心理学系科目を履修しないといけない点に注意しましょう。
そして三つ目は、公認心理師協会の認める実務経験が5年以上あり、現任者講習を修了するパターンです。
【試験問題】
試験問題についてです。
試験は午前が120分でマークシート問題が77問あります。
午後も同様に、120分でマークシート問題が77問あります。
公認心理師試験の出題範囲は、公式サイトでブループリントという名称で公開されています。
ブループリントには、出題範囲と、出題範囲ごとの出題割合が書かれています。
公認心理師試験を受ける予定の人は、ブループリントは是非チェックしましょう。
臨床心理士試験と大体同じ出題範囲であり、基礎心理学、臨床心理学、精神医学、統計学・研究法あたりは共通しています。
公認心理師試験の場合は、それらに加え、医療・福祉・教育・司法・産業領域における「法律」に関する出題が多い印象です。
配点について。
一般問題は1問1点、事例問題は1問3点となっています。
その為、事例問題を正解できるようになることは重要です。
また、年々試験回数を経るごとに、試験問題の難易度が高まっています。
あと数年は難易度が高まる傾向が続くと思われます。覚悟して対策していきましょう。
【合格基準】
合格基準は、これまでの試験では60%の得点でした。
今後変動するかもしれない為、最新の合格基準を都度調べると良いと思います。
【合格率】
合格率は、第1回目が79%、第1.5回目が64%、第2回目が46%となっています。
年々合格率が下がってきていることがわかります。
これは試験問題が徐々に難化しているのに対し、受験者の学力向上が追いついていないことが原因だと考えられます。
過去問で70%、80%の得点ができるぐらいしっかり勉強すれば普通に合格できるはずです。
過去問で60%ギリギリの得点の人は危ないので、もっと勉強しましょう。
【まとめ】
今回は、公認心理師試験がどのようなものか解説しました。
カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんでした。それではまた。