皆さんこんにちは。
カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんです。
皆さん「一人でいるのが寂しい」ってことありませんか?
今回はそういう人向けに、孤独について解説していきたいと思います。
【孤独】
それではまず、そもそも孤独とは何なのか?
「孤独」とは、何かとつながっていないことです。
【孤独の種類】
そして、孤独には種類があると考えられます。
物理的孤独と心理的孤独です。
「物理的孤独」とは、実際に一人で居て、他者とつながっていないことです。
たとえば、家に一人でいて、電話やメールもしていないような状態ですね。
いわゆる皆さんが想像する「孤独」だと思います。
一方、「心理的孤独」とは、気持ち的に、自己あるいは他者とつながっていないことです。
たとえば、「私が困っていてもお母さんは助けてくれないだろう」と思うなど、気持ち的に孤独な状態ですね。
【つながりの種類】
また、孤独の逆は「つながり」だと考えられます。
つながりについても同様に、種類を分けることができると考えられます。
つまり、物理的つながりと心理的つながりです。
「物理的つながり」とは、実際に複数人で居て、他者とつながっていることです。
たとえば、お母さんや、クラスメイトや、恋人などと一緒の場所にいる、ということですね。
「心理的つながり」とは、気持ち的に、自己あるいは他者とつながっていることです。
たとえば、「私が困ったときお母さんは助けてくれる」と思うなど、気持ち的につながっている状態ですね。
【物理的・心理的な孤独・つながりの組み合わせ】
ここまでで、孤独やつながりには、物理的孤独と心理的孤独と物理的つながりと心理的つながりという種類があることを確認してきました。
次は、物理的・心理的な孤独・つながりの組み合わせを見ていきましょう。
そうすることで、孤独の実態がよく見えてくると思います。
一つ目は、「物理的孤独」×「心理的孤独」です。
「物理的孤独」×「心理的孤独」とは、実際に一人で居て他者とつながっていないし、気持ち的に自己あるいは他者とつながっていない状態です。
たとえば、家に一人でいるとき「お母さんは私のことなんか、どうでもいいと思ってるんだろう」と気持ち的に孤独な状態です。
このように「物理的孤独」×「心理的孤独」は「空虚な孤独」と言えそうです。
良い状態ではなさそうです。
二つ目は、「物理的つながり」×「心理的孤独」です。
「物理的つながり」×「心理的孤独」とは、実際に複数人で居て他者とつながっているのに、気持ち的に自己あるいは他者とつながっていない状態です。
たとえば、恋人と一緒にいるとき「ありのままの私を見せたら、恋人は私を見捨てるだろう」と気持ち的に孤独な状態です。
このように「物理的つながり」×「心理的孤独」は「空虚なつながり」と言えそうです。
良い状態ではなさそうです。
三つ目は、「物理的孤独」×「心理的つながり」です。
「物理的孤独」×「心理的つながり」とは、実際に一人で居て他者とつながっていないのに、気持ち的に自己あるいは他者とつながっている状態です。
たとえば、家に一人でいるとき「お母さんは私を愛してくれているだろう」と気持ち的につながっている状態です。
このように「物理的孤独」×「心理的つながり」は「充実した孤独」と言えそうです。
良い状態に思えます。
四つ目は、「物理的つながり」×「心理的つながり」です。
「物理的つながり」×「心理的つながり」とは、実際に複数人で居て他者とつながっていて、気持ち的に自己あるいは他者とつながっている状態です。
たとえば、ありのままの自分で恋人と一緒にいるとき「恋人はありのままの私を受け入れてくれている」と気持ち的につながっている状態のことです。
このように「物理的つながり」×「心理的つながり」は「充実したつながり」と言えそうです。
良い状態に思えます。
このように、物理的・心理的な孤独・つながりの組み合わせの類型として、空虚な孤独、空虚なつながり、充実した孤独、充実したつながりがあると考えられます。
そして、あり方として、空虚な孤独、空虚なつながりはあまり適応的であるとは言えなさそうということです。
また、あり方として、充実した孤独、充実したつながりは適応的だと言えそうだということです。
つまり、充実した孤独や、充実したつながりを目指すことができたら良さそうということですね。
【まとめ】
今回は、孤独とつながりについて解説させて頂きました。
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カウンセリングを行なっている臨床心理士の菜月じゅんでした。
それではまた。